★法要の準備
還骨勤行(かんこつごんぎょう)
火葬場から「還」ってきたお「骨」を、後飾り祭壇が設置された場所(葬儀を行った葬儀場や自宅など)にお迎えする際に行う儀式です。火葬場に同行しなかった人に清めの塩、水を用意してもらい、お清めをします。後飾り祭壇に、供花やろうそく、線香、位牌、遺影、供物などを準備しておき、そこに遺骨を安置します。後飾り祭壇の前に集まり、僧侶にお経をあげてもらい、全員で焼香します。
還骨勤行は葬儀の終了を示す儀式です。終了後、喪主が挨拶して、精進落としに移ります。
繰上げ初七日法要
初七日は、葬式後の供養で、僧侶にお経をあげてもらい、故人の冥福を祈ります。初七日は亡くなられてから七日目に行う法要ですが、後日親族が集まるのが大変なので早めて一緒に行います。
精進落とし
葬儀が無事終わり、僧侶や葬儀の関係者をねぎらうための会食です。ここで遺族はやっと一息つくことができます。準備は近所の女性がやってくださることも多いですが、台所など他人の家で勝手がわからないこともあるので、身内の人をひとり準備の係りに当てておくといいでしょう。席順は僧侶が最上座に座り、世話人、いろいろな係り、故人の親しい友人の順で座ります。
喪主、遺族は労をねぎらう立場ですから末座に座ります。喪主もしくは親族代表がお礼を述べて宴が始まります。宴が始まったら遺族は会葬者ひとりひとりに酌をしながらお礼を述べて回ります。一時間ほどを目途に喪主もしくは親族代表が挨拶に立ち、閉会となります。
僧侶への支払
基本的に通夜の日、僧侶をお迎えに行った時から初七日が終わって帰るまでいつ渡してもいいようです。お車代と御膳料(通夜ぶるまいや精進落としをうけなかった場合)のみ通夜・葬儀の日にお渡しし、数日後にお寺に持参して渡す例もあります。お布施は本来僧侶個人へのものではなく、お寺に対するものだからです。