相続人間で遺産分割協議が終わればいよいよ遺産分割協議書の作成をします。
誰がどの財産を取得したのかを細かく記載し、相続税の申告（相続開始後１０ヶ月以内）や、不動産の名義変更の登記の際に使用します。

遺産分割協議書は法律で作成しなければならないものと決められているわけではありませんが、後々協議の内容を巡って争いになることを防ぐ為、作成しておいたほうがよいでしょう。

遺産分割協議書の作成の仕方

遺産分割協議書の書き方に決まったルールはありませんが、誰がどの財産を相続するのかをもれなく記載する必要があります。また、不動産については、登記事項証明書に記載されているとおり記載しないと、名義変更の手続が受け付けられませんので注意が必要です。

預貯金は預貯金名義人、口座番号によって特定する必要があります。作成した書面は、全ての相続人が確認し、全ての相続人が署名・押印します。押印は実印で行います。

遺産分割協議書が数ページに渡るものは割印を押します。また、訂正をする場合には、捨て印を押します。相続税の申告や登記申請の際に提出する場合には印鑑証明書を添付することになります。

必要書類

1. 故人の除籍謄本、改製原戸籍、戸籍謄本
2. 故人の住民票の除票、戸籍の附票
3. 相続人の住民票
4. 相続人の実印と印鑑証明書
5. 財産の内容が分かる資料