★銀行口座は凍結されるの?
銀行口座は凍結されるの?
銀行など金融機関は、一部の相続人が勝手に預金を引き出すことを防止するために口座名義人が亡くなったことがわかると、すぐに口座を凍結します。
凍結されると、引き出しはもちろんのこと、自動引き落としや口座振替もできなくなります。配偶者や子供であっても、です。名義変更できるのは、相続人全員による遺産分割協議が終了したあとです。
では、銀行はどのように口座名義人の死亡を知るのでしょうか。都会の金融機関で、口座名義人の死亡を確認することは困難であるため、実際のところ、すぐに凍結するということは少ないようです。
また、銀行が凍結前でうっかり引き出してしまうと後のトラブルの原因になります。銀行預金は、名義人が亡くなると相続人全員の共有の財産となるため、一部の相続人の判断で引き出すことができないのです。
着服したのではないか、とあらぬ疑いをかけられることにもなりかねません。
注意点
- 地方に行くと、地元新聞紙が役所に死亡届の照会をして訃報欄に掲載します。地方の金融機関はそれを丹念に調べて凍結手続をしますので注意が必要です。
- 口座名義人が亡くなってから、生活費や物品購入のために引き出すと単純承認したものとみなされ、相続放棄をすることができなくなります。
葬儀費用は例外
150万円程度なら、遺産分割協議前であっても引き出すことができます。引き出せる額は銀行によってばらつきがあります。
- ◆提出書類
- 各銀行所定の預金払戻請求書
- ◆提出人
- 共同相続人全員
- ◆提出先
- 預入先の各銀行
- ◆添付書類
-
- 故人の預金通帳または証書
- 届出印
- キャッシュカード
- 故人の除籍謄本など死亡を確認できる書類
- 相続人全員の戸籍謄本
- 相続人全員の印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)